本文へ移動

日本語教育

日本語教育

 
 
”絵本がたくさん読める子どもに”
 
 
 
当学園では、英語教育とともに母国語である日本語の教育にも力を入れております。
 
生涯にわたり大きな力となるコミュニケーション能力や思考能力を育むためには、正しく正確な言葉を獲得することがとても大事だからです。
 

英語は「音」の言語、日本語は「形」の言語と言われており、その学習スタイルは言語の成り立ちを深く理解して行う必要があります。
 

英語ではアルファベットが読めても単語や文章は読めませんが、日本語ではひらがなを読める様になると文章が読める様になります。そして、私たちの日本語には平仮名だけではなく、漢字や片仮名もあります。もともとの由来を紐解くと、漢字を簡略化したり崩したりして読みやすくしたのが平仮名と片仮名がつくられた理由です。
 

幼い子ども達が日本語を聞いて話し、その次の読み書きへとうつる場合には、その様な文字が形成された由来をもとに学習順序を組み立てていくことが大事だと思います。
 
平仮名、片仮名、漢字と分け隔てなく同時に学習する方法もありますが、当学園の日本語教育では、まず第一に漢字を読みやすく簡略化して作られた平仮名を無理なく学習することからはじまります。
 

そして、何よりも一番大事にしたいところは、「形」の言語と言われる日本語の特徴です。

「木」を例にすると、まず、簡略化された平仮名の「き」を学習して理解します。(「き」が「木」を簡略化したものではありませんが)
そして、絵本を読み、生活の中で「き」を知り、触り、たくさんの経験を積んだ後で漢字学習に進み、「木」という漢字を知ります。まさにそのままの形をしている事に楽しさを感じることでしょう!
 

そして、「林」、「森」、「森林」という漢字をまだ学習していなくても、「木」という漢字の成り立ちを知ると、自然と頭の中にイメージが湧いてくると思います。
 
そこに、日本語の特徴である「形」の言語を学習する楽しさが詰まっていると考えております。
 

当学園では、画一的な成果を求める詰め込み教育に急ぎ、テストや受験といった能力判定のための早期教育を行うのではなく、生涯にわたって真の力となる「学びへの好奇心」を育むために、その学習本来の正しいプロセスに沿ってカリキュラム作りを行っております。
 

そこには、学習本来の楽しさが詰まっているのです。



 

日本語教育の目的

【対象】 年少組、年中組、年長組
 週1回 40分/回 *年少組は20分/回にて行います。
 
・正しくきれいな発音で話す
・平仮名の読み書きが正しくできる
・正しい使い方を知り、自ら考えて使う
 
以上の3つを目的に日本語教育を行います。また、
 
・年少組 正しくきれいな日本語をたくさん聞く、話す、見る
・年中組 平仮名を正しく読む (単語や文章を読み理解できる)
・年長組 平仮名を正しく書く (単語や文章を書く)
 
という学年ごとの目標をもって指導を行います。
 
なお、片仮名の指導も順次取り入れていきますが、まずは正しい平仮名をしっかりと学ぶところからはじめていきます。
 
絵本や紙芝居の読み聞かせや様々な活動の中での板書を使用した指導など、正しくきれいな発音と読み書きを獲得する学習環境を準備しています。
 
また、年齢や状況を考慮しながら、
・シチュエーション
・コミュニケーション
に応じて適切で正しい日本語を使うことができる様に指導を行います。
 
 
 
日本語教育の学習プロセス(正しい発音から読み書きへ)
 
子ども達は「音」の世界で生きています。
聞く、話すという「音」の世界から、読み書きという「形」へと進む上では、まず最初にきちんとした「音」の理解と発音が必要不可欠です。
 
例を挙げると、「さ行」の発音が苦手な子は、「せんせい」を「しぇんしぇい」と発音することが良くあります。そして、その発音の状態で書く学習へと進んでしまうと、「しぇんしぇい」と発音どおりにそのまま書いてしまうのです。
 
そして、そこではじめて発音矯正が始まり、文字学習に対する意欲の低下や苦手意識誘発の原因となってしまうのです。
 
当学園では、母国語である日本語についても、まずはきちんとした「音」の理解と発音を重要視し、無理なく読み書きへとつなげる学習プロセスを大事にしています。
 
日本語教育

日本語教育の内容

 
目的を達成するために、また、学びの楽しさを追求するために、当学園では様々な方法で日本語を学習していきますが、その一例をご案内いたします。
 
モジュール学習
モジュール学習とは、短時間(5〜10分)カリキュラムを毎日連続して行う学習方法で言語学習には特に有効な指導方法です。文字に興味を持ちはじめた子ども達の学習意欲を土台に、読み書き技能のさらに深い定着を目的として行います。
例)文字指なぞり(形と書き順の定着)・歌詞や短編物語の指差し読み(読む力定着)・歌詞や短編物語のなぞり書き(書く力の定着)など
 
絵本の読み聞かせ
まず、読み聞かせ前の段階で絵本に登場するものをいくつかフラッシュカードを見ながら発話します。
そして、「もし出てきたら、みんなもいっしょに言ってね!」と声をかけてから読み聞かせをスタートします。
さぁ、いつ出てくるのか、もう子ども達は主体的に絵本を、文字を、読みはじめています...そして!
という具合に、子ども達が自然と物語に主体的に参加する姿勢をつくり、楽しさの中から自然と学習をしていきます。
 
発音練習
カードを使いながら、正しい発音ができるように練習をします。
清音、濁音、半濁音、促音、拗音、撥音、長音符の文字や単語、文章の発音練習を行い、口の開き方や舌の使い方を細かく指導していきます。
 
ゲーム
言葉を正しく使えることを目的に、楽しいゲーム活動を行います。
シチュエーションゲームやオノマトペを使ったゲーム、あいさつ、比較、関係、状態などの要素を取り入れたゲーム、マインドマッピングゲームなどの活動を通じて自然と語彙を増やし、子ども達の言語に対する感覚を養います。
 
 テキスト
鉛筆の正しい持ち方、テキストの正しい置き方、正しい姿勢、正しい椅子の座り方をテキスト活動の基礎として指導をしていきます。
一度癖になってしまうと、矯正にはかなりの苦労が伴いますので、幼少期より徹底した習慣化をはかります。
 その上で、テキストに沿って正しい平仮名の読み書きができる様に指導していきます。
 
発表と音読
日本語教育の時間内だけではありませんが、幼稚園の日々の活動の中で、人前で発表をしたり音読をしたりという機会をたくさん準備しています。
繰り返し行う中で、言葉を使う機会、使うシチュエーションを年齢に応じて適切な環境をつくり、自ら思考することで表現力や達成感、責任感、自己肯定感を育んでいきます。
 
 
 
 
 
TOPへ戻る